初心者でもゲームの流れをちゃんと掴まなきゃいけない
馬鹿にしないで欲しかったら、ちゃんとゲームを知っとかなきゃ
BALANCE GAME
「だから、強いモノは誰にも守ってもらえないもの。それに....自分の守り方も知らないもの。
ひとり
.........孤独で全部をしなきゃいけないんだもん.......」
強い人は可哀想。自分は強いから守らなくても大丈夫と思い込んでる、それが本当に可哀想だと思う。守ってもらわなくても平気な人......この世の中にはいないから。孤独が平気な人もこの世にはいない。孤独が好きな人はいても、平気な人はいないと思うんだ。孤独を愛する人だって、たまには人が恋しくなる。
それは自然で当たり前のこと。人は人を求めずにはいられないし、愛されたいと願ってしまうのが普通だからね。
ちなみにそれ全部、私に当てはまってたりもして。だけど同時に強い人が羨ましいよ。守ってくれるものは持ってないのに、代わりに『何か』を持っているんだもの。私には無い『何か』をちゃんと持ってる。その『何か』とは自信、時に優しさ、温もりになる『何か』。自分らしく生きる自信、他人を癒す優しさ、誰かに分けれる温もり........。
私はそれが欲しくてたまらないの。なぜなら私はそんなの持ってないし、それほど強くもない。自分に無いものを欲しくなる無いものねだりする私は.....ぶっちゃけ嫌になってくる。
今だってほら
私は醜い感情を抱いてしまっているのだから
「...........そうだね。強い人は......可哀想だね」
こう私の言葉に対する返事をした周ちゃんの表情は曖昧で、気持ちになりきってない気持ちが身体の中を渦巻く気持ち悪さに耐えているような表情。外見的に言えば、微笑んでいるんだけど儚げで、ささいな言葉で壊れてしまいそうな笑顔を浮かべている。綺麗だけど、そこまでして私を魅せなくてもいいよと言いたくなる。
..........でも、そんなことは言わない。絶対の絶対の絶対の絶対に..。これは、私の我侭に過ぎないから。それに、まだ私は周ちゃんの我侭を受け入れたことないから。我侭言って........困らせたくないのも事実だし。
だけど、そんな時でも風は吹く。たとえ、嬉しくても悲しくてもつらくても吹くときは吹く。風は目に見えないけれど、肌と耳で感じられる。今だって、耳と肌で感じた爽やかな風がさらっと私と周ちゃんの間をすり抜けて、行く当てもないのに過ぎ去ったりもしたけれど、私の感情を奪い去ってはくれなかった。
........ああ、奪い去ってくれたら良かったのに。そしたら、こんなことを思わずに済んだのに。醜い感情を抱くことも無かったのに......。
そんな意地悪な風に少し冷たさも感じた
「.............やっぱり敵わないやー....」
「何が?」
「えへへ。何でもない!あ、そーいえば周ちゃん部活中なのに私邪魔しちゃったよね?ごめんね!」
「え、いや。ううん、別にそんなことないよ」
「じゃ、頑張ってる周ちゃんに差し入れー!はいっ!」
「ありがとう。」
「どーいたしましてっ。じゃあ、私そろそろ行くねー。周ちゃん、練習頑張って!!」
「うん。じゃあね、」
そう言って私はまた校舎の中へ。周ちゃんはそのふらついた足のまま何処かへ。.........ごめんね。私、弱いの。弱すぎて、情けないの。
頑張って、しか言えないの。
「あ、お帰りー。」
「ごめんね。、待たせちゃって....。ってあれ?英二どうしたの?部活は?」
「.....聞かないでほしいナ」
「きゃはは、別にいいじゃんっ英二。、あのねー。英二は数学欠点だったから課題プリントやってんの。しかも、それを手塚君に言ったら怒られたんだってー!」
「コラ、そこ。よくもまぁペラペラと」
「え、だって本当のことでしょ?」
「うっ....」
「え、えっと!英二!!私、数学なら何とかなるから手伝おうか?」
「マジ!?、さっすがー。どこかの誰かさんとは大違いー」
「、英二を甘やかしちゃダメよ。こーゆーのは自分でやらなきゃいけないんだから」
私がの待つ教室に戻ると、私を待っていてくれただけでなく英二もいた。あれ?部活はどうしたのかな?という純粋な疑問から、私がこう尋ねると答えを言ってくれたのは英二じゃなくて。何かものすごく楽しそうに笑って、暴露している時の声も楽しげだった。そんなに、まるで芸人さんのようにテンポよくツッコミを入れる英二。そして、に事実を言われて言葉を詰まらせる。
そう言い合いしている時は、英二とは本当に仲良しサンって感じで見ててほほえましいけれど、最終的には絶対に英二が言葉を詰まらせ、英二がかわいそうに思えてくるのでつい助けたい、励ましたいと私はいつも思っちゃうんだ。で、今回もそうだったから、私はとりあえず助け舟になってない助け舟を出してみる。
それを聞いた英二の顔は、さっきの言葉が詰まり口を金魚みたいにパクパクさせている顔とは違い、目をキラキラと輝かせたような顔だった。はというと、厳しさを漂わせる声で私に言い、英二をチラッと見ている。英二の顔がビクッとしてたから睨んでるとも言うかもね。
私は、それを見て苦笑するしかすべは無くとりあえず笑った。でも、ふと気付く。あ、そーだ。私、まだにジュース渡してないじゃん。
「あ、そーだっ!、買ってきたよー」
「、ありがとー!ちょうど英二と喋りすぎて喉からからだったんだー」
「.........それはそれは悪うございましたねー」
「アンタはとりあえず数学やりなってば。....けど、?何かあった?」
「へ?」
「かなり遅かったから、階段から落ちたんじゃないかって心配してたのよ?」
「ひっどーい!それ!私、そんなことしないもん」
「さー、どーだかにゃー?」
「英二までヒドーイ!ちゃんと理由あるんだからねっ!!」
「何?」
そう、遅くなったのには理由がちゃんとある。もちろん理由は、階段から落ちたことじゃないからねっ!その理由はというと、まず自販機の前に人だかりができていたこと。半端なくずらーと人が並んでいて待たなきゃいけなかったんだよ。で、大分待って自分の番が来たんだ。けど、自分の番が来たのはいいものの、そのときお金を落としちゃって.....しかも、自販機の下に潜り込んじゃったから必死に手を伸ばして拾ってたの。で、気付いたらみんなに睨まれてるし.......あの視線は怖かった。本当に。本当に。本当に.....。急いで、すみませんと言って逃げてきたんだけどね。
それから、急いで教室に戻ろうとしたの。そしたら、話の長い家庭科の先生に捕まっちゃって....
きょう
まぁ、エプロンを提出日までに提出してなかった私も私で悪いんだけど。で、来週までに持ってくるからと家庭科の先生と固い約束をし、やっと解放してくれた頃には......私ってばどれくらい家庭科の先生に頼み込みしてたんだろうね?と聞きたくなるくらい、教室を出てから時間が経ってた。これはヤバイと私もさすがに思い、急いで足を動かす。そしたら.........ドクンと胸が高鳴った。あ!と思った。
だってあの人の姿が見えたからね
「周ちゃんがフラフラ歩いてたから.......ほっとけなくて声かけてんだ」
「.......不二?あー...そーいえばグラウンド走ってたもんなぁ」
「........」
あの人とは、もちろん周ちゃんのこと
そう、只でさえを待たせているというのに、自分の気持ちに勝てなかったんだ。だから、思わず声をかけてしまった。ただ.....今から思うと、かけなければ良かったなぁなんて自分勝手なことを思ってしまったのはとりあえずおいといて........。それに周ちゃんにも迷惑だったような気がする。ひどく疲れているようで、その原因は英二が言う『グラウンド走ってた』ことではない...よ。きっと。そうじゃないと、あんな微笑は浮かべない。
何か......あったんだ。だけど.......私は何にもできないから...気付かないふりをしなきゃいけない。何故なら、気付いた時に私が激しい自分に対する嫌悪感を抱くこと間違いないからごめん....やっぱり私弱いんだ。どす黒い気持ちだなんて......抱きたくないんだ。
で、私がそう言ったときの英二との表情も言っておこうか。最近私の直感は止まない。その直感の内容を言うために2人の表情について言うね。英二の表情は........何かを必死で堪えてるような表情。やりたいけど、我慢しなきゃいけない。そんな気持ちを抱いて、必死に欲望に抵抗するのに耐えているよう。ただ、顔はちゃんと笑ってる。笑顔を取り繕えてるけど......やっぱり私何か不味いと言ったっけ?と私を考え直させる笑顔だ。
の表情はというと.....笑顔のカケラがなくなった表情。こちらも何か私が不味いことをいったと解釈できる表情。眉間に少し皺を寄せて、すごく気の難しそうな顔をして。何か考えているような表情とも取れる。
そこで、私が何を言いたいのかというと
それは
「.........私、もしかして何にも分かってないの?」
私は何も理解ってないってこと。周ちゃんの気持ちも 英二の心情も の事情も.......周ちゃんや英二やは知ってることでも、私は知らないことがたくさんありそうな予感がする。そうじゃないと、2人ともそんな表情しないじゃない。いつもの表情じゃないもの。
どうして?
何で?
...................そりゃ、そうだよね。
「そうだよね。分かってないの、当然だよね」
「え、?どうしたんだよ?」
「いきなり何のことを言ってるのよ?」
そりゃ、分かってないの当然だよね。だって、私は私の気持ちしか考えてなかったんだもの。自分の気持ちばかりで、みんなの気持ちを全然考えてなかった。私は私のために周ちゃんを追いかけて、私は私のためにに頼っちゃって、私は私のために英二に相談を持ちかけた。
ずっと、私心の片隅で思ってたんだ。それが片隅じゃなく大きな所まででてきてしまったのは、昨日喫茶店に行った時。気付かないふりをしなきゃ何かを失う。そんな予感がしたあの瞬間だったんだ。もうすぐ言葉になりそうなところまで来ちゃったのは。
でも.........でもね。
今、それが少し間違いだってコトにも気付いたよ。
「ねぇ.....私の知らないことって何?」
「.........言ってる意味がわかんないんだけど?」
「ってちょっ!?、泣いてんの!?」
は一口私が買ってきたジュースを口に運び、私を覗き込んでくる。英二は気付いて、いきなりおどおどと困っている。
ごめん。ごめん。本当にごめん。
今、ここにはいない周ちゃんにも謝りたい
「............私...少し直感が良くなったよ。きっと」
いつの間にかでてきた涙を拭い、私はそう言った。三人だけのこの空間 静けさが漂い辺りはもう薄暗い。テニスコートからパコンパコンとボールの打つ音が聞こえるけれど、それも空気に響いて広がって、やがて形の無い何かを残して消えていった。
そんな中で私は明日の土台を崩そうとしているのかもしれない。
気付いたよ。私
気付かないふりをしても、何かを失うものがあるってこと。
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