さて、皆様は秋と聞くと、どのような秋を思い浮かべますか?
→読書の秋 →食欲の秋 →スポーツの秋 →ロマンチックの秋 →芸術の秋
「ちゃん。何してるん?」
「え、見て分かります通り本を読んでいるだけなんですけど...。それがどうかしました?」
「........お前って読書少女だったけ?しかも眼鏡が最強に似合わない女だな。」
「ほっといてくださいよ。眼鏡かけなきゃ細かい字が見えないんですから」
「お前はどこかの年寄りか。激ダサ」
「宍戸先輩ヒドイです!それにあたしだって、本くらい読みますよっ。」
「へぇ、俺もちゃんは本といっても読むのはマンガくらいと思ってたわ。」
「忍足先輩まで...えー、そんなに本読む知的☆少女に見えません?」
「「うん」」(即答)
「うわぁ、即答ですね。」
「当たり前だ。お前、いかにも活字大嫌い人間っぽいじゃん。」
「うんうん。この前、活字見すぎでイラついて誤って原稿破ったらしいもんなぁ。」
「何で知ってるんですか。あたし言ってませんよね?」
「もちろん。ちゃんから聞いてないで。俺は、君の愛しの生徒会長から聞いたもん。」
「......そうですか。(あの生徒会長。こんな人に余計なことを言いなさって....!)」
「それで、こっぴどく跡部に怒られたんやんな。可哀想に....。」
「むしろ面白がってるでしょ?忍足先輩。」
「ってか、お前何読んでんだ?」
「あ!先輩、ちょっと返してくださいよっ!いざ☆奪還!」
「身長差を忘れてねぇか?」
「.......ああ、上にあげられたらあたし届かないですよ。宍戸先輩。」
「だろうなぁ。ところで、忍足。」
「何や?」
「この本どう思う?」
「って、何忍足先輩に見せてるんですか?!」
「何なに.............ちゃん、こんなん読まんでも俺が教えたるのに...。」
「何であたしを哀れな目で見るんですか?」
「......頑張れ。とにかく。」
「わぁ、宍戸先輩。急に優しくなりましたねー。どうかなさったんですか?」
「あかん。宍戸、俺泣けてきたわ。」
「同感。」
「何でですか?!そんなにあたしが『恋する女、意中の人をゲットする方法』を見たら可笑しいですか!」
「可笑しいと言うより、可哀想。」
「だな。」
「くあー、同情お断りですからね。そんなこと言われたら....。」
「「言われたら?」」
「あたしも自分が可哀想に思えてくるじゃないですかー!!!」
「「........。」」
「だから、同情要りませんって。」
「(えっとここらへんで話変えといたほうがいいよな!)なぁ、ところで急に本読もうなんてどうしたん?」
「そろそろ本気で考えてみようと思ったってことか?」
「あたしはすでに本気です。ってか、今秋でしょう?」
「うん、そやな。」
「それがどうした?」
「読書の秋じゃないですか!」
「「........。」」
「何ですか。今、また似合わないこと言ったって思いましたよね?」
「いや.....。」
「....そうじゃなくて。」
「?」
「ちゃんでも知ってたんやな。」(同時)「でも知っていたとは...。」
「.....お聞きしますが、先輩たちはあたしがどんな女だと思ってたのですか?」
「え、言っていいん?」
「あ、やっぱりその発言取り消します。....あぁ、忍足先輩、明らかにつまんなさそうにしないで下さい。」
「ともかく、どこにでもいるよな。形から入る奴。」
副会長、読書しているだけなのにこの言われようなので自分が可哀想に思った秋
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「......チャーン。」
「芥川先輩、あたしのこと呼びました?」
「うん、呼んだYO」
「え、どうかなさりましたか?」
「お腹すいたー。」
「俺もー。」
「芥川先輩、向日先輩...。ここ、生徒会室なんですけど...。しかも、あたしに言われましても。」
「お腹すいてもう死にそー。」
「同じく俺もー。」
「先輩方、御昼ちゃんと食べなかったでしょう?」
「いや、食べたC!氷帝定食を食べたもん。」
「俺も御昼はちゃんと食べたー。...ってことは、原因はアレだな。」
「何か心当たりでも?」
「そう、食欲の秋だからな。」
「なるほど。じゃあ、しょうがないですね。今、お茶とクッキー出す準備してきます。」
「ありがとー。チャン、やさCねっ!」
「そうそう。さっすが、ちゃん。」
「そんなこと言ってくださるのは先輩方だけですよー。ちょっと待っててくださいね。」
「分かった!(ガックン、いいこと言うー)」
「やったぜっ!(だろだろ?もっと褒めろよ!)」
「(ガックン、すごE!いつもそうやってれば、忍足にも見放されないんじゃないの?)」
「(うっ、それを言うなよ。ジロー。俺、傷ついちゃったじゃん!)」
「....先輩方って仲がよろしいんですねー。目で会話してるなんて。」
「そう?ってわぁい、クッキーだー。チャン、ありがとーっ!」
「おぉっ、なんかすごい高級そうだな!」
「そりゃそうですよ。何てたって、会長が持ってきたクッキーですから。」
「「......え?」」
「あ、いいんですよ!別に!これは会長が『平凡なお前に恵んでやらぁ。』と下さったものですし!」
「えー、跡部そんなこと言ったの?!」
「そりゃ、ひどいな。自分が違う世界の人だからって。」
「でも、ま。もらえるものはもらっとくのが礼儀ですしねー。」
「ちゃっかりしてるな。」
「当然です。」
「ま、それは否定しないけどな。ってこのクッキー、日本の?」
「確か、ドイツだって言ってましたような...。」
「......跡部らしいな。」
「それにしてもこのクッキー、おいCね!チャンは食べないの?」
「.....あ、あたしは結構ですよ!ちょっとダイエット中ですし。」
「え、何か言った?」
「いいえ。って、ああ!火つけたままだということ忘れてたっ!!」
「(?何言ったんだろうな)」
「(俺、実は聞こえたYO)」
「(え、何て言ったんだ?)」
「(ガックン。そんな野暮なことは聞いちゃいけないYO)」
「(は?)」
「(女の子にも色々あるんだYO、きっと)」
「はぁ?」
「?どうかしましたか。向日先輩。」
「え、いや何でもないぜ!それより、ありがとなっ!」
「いえいえ。あたしの方こそ、いつも先輩方に感謝しなきゃいけませんし。」
「?何で何で。」
「何か知りませんが、先輩方といると心が和やかになれるんですよねー。」
「「(相当ひどい扱いを受けてるのか)」」
副会長、やっぱり女ですときっぱり言えるようになった秋
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「............うー、何かスポーツしたいなぁ。」
「どうかしたんですか?さん。」
「長太郎。え、いや、どうもしてないけど秋だからねっ!」
「ああ、スポーツの秋のことですね。」
「......運動音痴な奴が言うことか?」
「下克上野郎は黙らんしゃい。ねっ、樺ちゃん!」
「ウス。」
「まぁまぁ、それよりさん。何かやりたいスポーツとかあるんですか?」
「......そこまでは考えてなかった。」
「...............。」
「鳳。所詮コイツはこんな奴だ。」
「だから、黙れって言ってるでしょ。ね、樺ちゃん?」
「ウス。」
「......樺地。ウス以外にも言っていいぞ。」
「だから、黙れって言って」
「あ、じゃあテニスはどうですか?俺、よければ教えますよ?」
「本当?!あたし、テニスやってみたいなぁ!」
「やめとけ。お前に下克上はない。」
「何よそれ!あたしだってやれば出来るんだから!ね、樺ちゃんっ!」
「ウス。」
「日吉。もしかしてさんのこと」
「誤解するな。俺はコイツの為を思って忠告してやってるだけだ。」
「あ、そう。それはどうもありがとうございましたぁー。」
「.......そのトゲトゲした言い方、ムカツク。」
「気のせいじゃない?そうに決まってるよね、樺ちゃん。」
「ウス。」
「お前なぁ、樺地がウスしか言えないからって樺地ばっかりに話をふるなよ。」
「いいじゃない。ねぇ?樺ちゃん。」
「ウス。」
「だーかーらー」
「え、えと。じゃあ、いつにしますか?今度の日曜とかオフですけど。」
「本当?じゃあ、その日教えてくれる?」
「もちろんですよ。」
「長太郎、いい人!どこかの下克上野郎さんと違って。」
「明らかに、俺のことだよな。」
「他に誰がいるのよ?ねぇ、樺ちゃん。」
「ウス。」
「.........ああ。馬鹿馬鹿しい。」
「はぁ?」
「お前と話してる時間が無駄だったな。じゃあな。」
「あ、そう。じゃあね。」
「せいぜい頑張れよ。ま、どうせお前には下克上はない確率100%だろうけどな。」
「〜〜〜〜〜〜〜〜言わせておけば.......っ!!」
「あ、さん落ち着いて!な、なぁ?樺地!」
「ウス。」
「ちくしょー。今に見てろー.....!!」
「さん、仮にも女の子なんだから」
「絶対に下克上しちゃる!」
「ウス!」
「.............はぁ、どうしようかなぁ....。」
副会長、落ち葉を燃やせるほど熱くて固い決意をした秋
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「........はぁ.....。」
「何だ。お前と窓際は素晴らしくミスマッチだな。」
「褒め言葉をありがとうございます。会長。」
「(......褒めてねぇよ)」
「.....ってあれ?今のって褒め言葉ですか?!会長。」
「さぁな。勝手にしろ。(気付くの遅くねぇか?)」
「会長が冷たいー....。」
「お前もいつもにも増して変だぞ。......何かあったのか?」
「そうですかぁ?」
「ああ。ツッコミどころがありすぎて、ツッコめねぇよ。」
「そこまで言いますか。」
「そこまで言ってもまだ足りねぇ。」
「.........はぁ。」
「だから、どうしたって言ってんだが?」
「.........あたしだって乙女ですもん。」
「本当にどうした?」
「それに秋ですもん!!」
「..........(何だ、コイツ)」
「ちょっと、あたしだってロマンチックの秋を満喫してもいいじゃないですかー!」
「そうか。(満喫してたのか)(そんな風には見えねぇ)......って、お前そんなキャラか?」
「違いますけどー.....はぁ。」
「溜息つくな。」
「会長.......はぁ....。」
「人の顔見て、溜息つくのってどうかと思うがな。」
「わーん!会長が意地悪言うー!!」
「.......お前、熱あるんじゃねぇか?」
「ヒドイです.....そりゃあ.....熱ありますよぉ。」
「あるんかい......って、マジだな。顔必要以上に赤いぞ?お前、もう帰れ。」
「わーん!会長がまた意地悪言ったー。」
「は?」
「あたしは会長に会いたくて頑張って来たのに、会長が帰れって言うー!」
「..........あー....お前って奴は自分の身体のことを心配しろ。」
「会長も人のコト言えないですよー。今日は優しいだなんて、変じゃないですかー。」
「お前は俺にどうしろと?」
「........うぅ.....。」
「あー...分かった。俺が、お前の家まで送っていってやるよ。」
「..........やっぱり、変です。」
「病人は静かにしてろ、ったく。.........ああ、俺だ。」
「..........?」
「今すぐ学校にリムジンで来い。分かったな?」
「.........。」
「.......おい、。歩けるか?」
「.........。」
「こんな所で寝るな、バカ。」
「.........。」
「......ったく起きねぇな。....仕方ねぇ。引きずってやるか。」
副会長、ロマンチックもクソもない、そんな秋
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「なぁ、ちゃん。これは何や?」
「.........謎の生命体にしか見えねぇな。」
「お前、こんなのしか書けないのか。激ダサだぜ。」
「でも、これカワEよ?角が枝分かれしてるところが特に。」
「えと、俺もさんらしくていいと思いますよっ!」
「........ったく、何やらせても最強に向いてないな。」
「.........ウス。」
「........やっぱりですか?」
「「「「「「「(一同首を縦に振る)」」」」」」」
「みんなして何ですか!こんなのあたしにやらせるからいけないんですよ!」
「「「「「「あ、開き直った。」」」」」」
「ウス。」
「そもそもです、会長はですね。あたしに何でも押し付けすぎなんですよ。」
「まぁ、それはちゃんが可哀想やわな。」
「でしょう?忍足先輩。」
「うんうん。そんなちゃんの姿を見てると心がきゅんとくるぜ。」
「......向日先輩....!」
「ま、責任転換もいいとこだな。」
「うっ。今、ない胸に矢が10本くらい刺さりましたよ、宍戸先輩。」
「ところで、これはどこに飾るのー?」
「芥川先輩、これは恥ずかしながら校門前なんですけど....。」
「校門.....前.....。」
「今明らかにそれはヤバイだろって顔したよね、長太郎。」
「いや、ヤバイだろ。これは。下克上もできねぇ。」
「アンタには意見求めてないってば。それに、下克上の仕様がないわよ?」
「.......ウス。」
「ごめん。樺ちゃん。何が言いたいのか分かんないや。」
「あ、跡部が来たぜ!」
「.......みんなして何やってるんだ?」
「え、特に別に何でもないですよ?」
「.......落ち着け。鳳。」
「ウス。」
「おい。。この前言ったアレ、できたか?」
「(ぎくっ)か、か、か、会長様じゃないですかーー。」
「何声裏返ってんだ?」
「なぁ、もしかして跡部ってこれのこと言ってるん?」
「ああ、それだそれ.........じゃない。違う。」
「激ダサ。」
「........。これは、どういうことだ....?」
「えへへ。ご、ごめんなさい。あたしには芸術の秋という言葉がすごいくらい似合わないもので....。」
「....それは、分かる。」
「分かってくださるのは嬉しいんですが、今すごく複雑です。」
「それにしてもなんだ?これはカバか?」
「...........カバでいいです。」
「は?」
「あのね。跡部。チャンはバンビを書いたんだってー。」
「................。」
「会長、黒いオーラを出さないで下さいな。本当に、お願いします。」
副会長、自分の才能のなさを実感する、肌寒き秋
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