こんなの痛くも痒くも何ともない
ただ、少し腹が立つけどねっ!



























溜 息 吐 き の 副 会 長 と 常 識 を 持 つ 男



























「あれ。」





そう言って宍戸先輩が指差したのは、例のファンクラブからのお手紙
宍戸先輩は「何だこれ。」とか言いながら、言葉と見事に一致した顔をしていた
....ってか、いや。みりゃ分かるでしょ、これ。
『氷帝学園副会長であり、日々こき使われている哀れな様へ』って書いてあるんだから。
誰から見ても、この
嫌味的な書き方で分かるでしょう。
会長のファンクラブからのお手紙だってこと。










「ああ、これですか?ファンクラブからの手紙ですよ。」
「誰の?」
「会長のです。」
「............何故に?」
「そんなのこっちが知りたいですよ。」
「ったく、こんなの出す奴相当激ダサだな。顔見てみたいぜ。」
「結構美人サンですよ?」
美人だろうがなんだろうが心のブスには違いねぇ。俺はそんな見た目に騙される男じゃねぇからな」
「きゃ、素敵!宍戸先輩!!」









今の宍戸先輩すっごく素敵です。
珍しく自分から行くとか言っといて、未だに行方知らずのどこかの誰かさんとは大違い。
本当にどこかの誰かさんも宍戸先輩みたいな言葉を言ってくれたらいいのになぁ。
まぁ、これは図々しすぎですが。叶わない願いですが。
でも、
叶わない願いを願って何が悪い。とことん開き直りますよ、あたしは。









「で、話戻して何が書いてあったんだ?」
「...........
黒すぎて目が痛くなったため、まだ見てません。」
「は?」
「もうぎっしり書いてあるんですよ!!あたしとてもじゃないけど読む気には....。」
「へぇ、
女の恨みって怖ぇな。
「全くです。文句をいうなら、あの会長に言ってくださいって感じですよねぇ。」
「跡部か?」
「はい。だって、会長が勝手にあたしを副会長に任命したんですから。」










...........そうだよ。今、自分で言ってすごく納得した。
あたしが副会長になったのは、会長があたしを任命したからであって。
あたしがなりたいと言ってなった訳じゃない。









「そうなのか?」
「そうなんです!ちょっと聞いてくれません!?」
「........嫌といってもどうせ喋るんだろ?」
「当たり前です。」
「選択権ないじゃん。」









とか言いながら溜息をついても、宍戸先輩....あたしに耳を貸してくれようとしてる。
先輩、いい人。優しい人。
どこかの誰かさんとは(強制終了)

まぁ、そんなわけで
あたしの長い長い愚痴を聞いてくださいな。
ちなみに「」はなしだかんね。











***************










今から半年ほど前のことです。



.........何か昔話っぽいな。
竹取物語でも始まるのか?



あるところにおじいさんとおばあさんがいました.......じゃなくてですね。
半年ほど前、
じゃんけんで負けた哀れな少女が窓拭きをしていました。



お前って
跡部以外にもこき使われてるのか.......激ダサだな


ほっといてくださいよ。



はいはい、それで?



そうそう、それで1人寂しく窓拭きをしてたんです。それはもうというくらい磨いて
窓をピカピカにしたんです。



........終わりか?



いや、ここで終わったのなら私は副会長にはなってません。



まぁ、それもそうだな。



それでですねー、自分が拭いた窓を見ながら私って
『窓拭きのプロ』じゃないのとか一人で思って自己満足に浸ってたんです



『窓拭きのプロ』って何だよ、それ。



そこはツッコむとこじゃないですよ、先輩!!!


...........
だんだん話反れてねぇか?



ああ!話を戻しまして、そこにですね。会長がおいっと声かけてきたんです。



跡部らしいな。



はい、でもびっくりしましたよー。いきなり、あの会長に声をかけられたんですから。あたし、一体何やらかしたのかとビクビクしてましたよ



まぁ....普通そうだろうな。お前みたいな
平凡な奴は。



聞き流しまして、それで何か御用ですかっておそるおそる会長に聞いてみたんですよ。



で、何て言ったんだ?跡部は



お前を副会長に任命する!!!(会長の真似)



..............随分唐突な話だな。



そんなこと言われても、あたしは知りませんよ。一体何がどうなってこんなことになってるのか理解するのに時間かかりましたね。



それはそうだろうな。っていうか理解できる方がおかしい。



ですよねぇ。しかも
否定権なかったですし。



................何脅されたんだ?



それは言えません。



は?どうして?



これはあたしのプライバシーに関わることだからです。



質問変えるわ。
お前、一体何やったんだ?



えへへー。



笑って誤魔化すな。どうせ、あれだろ?
テストでヤバイ点数取ったとか....



確かにあたしのテストの点数はヤバイですが、
別にそんなことどうでもいいですし。


ちょっとは気にしろよ。




とーにーかくっ、テストの点数じゃありません!!



じゃあ、あれか?弱みを握られてるとか?



..........そんな感じです。



へぇー、
お前よっぽど荒れてたんだなぁ。



(知ってるんですか。)......
ぎく



図星か?



い、いや、誰にでもそんな過去があるはずですよ。



俺にはねぇ。


さようでございますか。




........ってか、お前が



わーわーわーわーわー!!

激ダサ




そんなことどうだっていいじゃないですか!!
あたしが言いたいのはそんなことではなく、
半強制的にあたしは副会長をやらされているってことなんです、はい。



だから、ファンクラブにそんなことを言われる筋合いはないと?


イエス!!そもそも任命した理由が俺の思い通りに動いてくれるからって....可哀想じゃないですか!!
あたしが。



...そうだな..惨めになってくる...。まぁ、頑張れ。


どうも........ってかなり
棒読みですね。



同情ひこうとしてるのか?だが、
それじゃお前がもっとかわいそうだろ。



もう、宍戸先輩優しくて素敵っ!!本当に感謝してますよー。



..........お前に言われてもなんだかな



どういう意味でしょうか?


色気のない女に言われ


先輩までそんなこと言うんですね




..........俺以外にも誰かに言われたんだな。



色気がなくてもいいんです。
図太く生きてやりますから。



それは頼もしいことで



はいっ、任せてください。



...........一体何をだ










****************










とまぁ、最後らへんは話が
ものすごくずれてる気がしなくもないですが、あえてそこは気づかないふりをしておきます。
でも、これであたしがどうして副会長になったのか理解頂けたと思う。
しつこく言うけど、あたしからやりたいって言ったんじゃない。
会長があたしを任命したのっ!
........その理由に
多少不満はありますが。





だから、文句があるのなら会長に言ってほしいなぁ。美人のファンクラブ会長サン。
絶対そんなこと言えないって分かってるのを承知で言うけどねっ。
その前に、会長がそんなことを聞く耳を持ってないことも知っているけどねっ。





はぁ.....やっぱりそんなことを思うと溜息が出てくる。
何て言うの、落ち込んでるわけじゃないんだけど...........正直疲れる。
只でさえ
仕事を押し付けられて疲れているというのに、あたしのせいじゃないことを文句言われて、それを相手するのも相当しんどい。
会長が好きな気持ちはよく分かりますが、会長以外の人のことも考えてくださいね。









「だから、
黒いオーラ出しながら笑顔を作るんじゃねぇっつーの。」
「あ、スミマセン。つい.......はぁ〜。」
「お前も相当苦労してるんだな。」
「分かってくださいましたか。」










自分で言うのもなんですが、あたしって結構苦労してる....絶対に。
白髪が明らかに多くなってるもん。それに気づいた時はびっくりした。それはもうというくらいびっくりした。
その時あたしは苦労してると実感し、改めてそう思いました。
あ、
白髪が多くなったのは決して老化現象じゃないことを信じていただきたい。




それにしても宍戸先輩。
あたしが苦労してるって本当の意味で分かってくれるのは宍戸先輩だけだと思います
ああ、本当にありがとうございます。心から感謝しますよ。
溜息しか出ないけど、ちゃんと感謝しております。









「はぁ〜...。」
「けどさ。」
「?」
「どうしてこんなのがここにあるんだ?」
「あ。」







ふと
宍戸先輩がこんなことを聞いてきた。
そして、あたしも考える。
そーいえば、どうしてこんなところにファンクラブの手紙があるんだろう?
あたし宛なんだから、この部屋にあってもおかしくないけどプリントに挟まってるってことはないでしょう。
それじゃあ、あたしが気づかないじゃん。意味ないじゃん。
.......こんなこと言ってるけど、あたし
別に読みたいってわけじゃないよ。
ただ、ファンクラブ側に立って物事を考えてみただけ。









「........なぁ、跡部のメルアド教えてやろうか?」
「いきなり何言ってるんですか?
暑さにやられましたか?
「人の親切を踏みにじる気か。」
「いえいえ、そうじゃなくてですね。どうして、いきなりそんなことを?」
「だってお前、お礼....じゃなくてもいいけど一言言いたいんじゃねぇの?」
「は?」
「この手紙、アイツなりにお前の手に渡らせないようにしてたんだよ、きっと。」










はんっと。
何故か胸をはりながら言う宍戸先輩
でも口から出た言葉は本当に
信憑性が薄いですョ?




.................あの会長が?
そんなキャラじゃないじゃん。




なんて思ったけれど、でも。だけど。




それ、もしかしたら本当かもしれない。
信憑性が薄いことは否定しないけど。
書記の先輩や会計の先輩方の生徒会室入室率は
10%ときわめて低い。
それに比べて、会長の入室率は
20%約10%高い。
だから確率的には会長が一番......高い。
なんか一番似合わないことをしてくださっているのも事実だけど。







............けどそうだったら









「嬉しいですねー。」
「まっ、結局こうやって見つかったけどな。」
「っていうか、別にこんな手紙痛くも痒くもないですョ。ただ、
うっとおしいけど。」
「お前、図太いな。」
「他に言葉ないんですか?前向きだとかポジティブだとか。」
「どっちも意味一緒じゃねぇか。」











いいんじゃないんですか。響きが違うわけですし
宍戸先輩も何だかあたしのテンションになれてきたみたいで、ツッコミがすごく切れ味良くなってきてますし
....これは関係ないね、事実だけど。

でも、宍戸先輩が言ってることも事実だとしたら









「先輩。やっぱり教えてください。会長のメルアド。」
「...........ほらな。」
「宍戸先輩、最高ー。」
「おだてても何もでねぇぞ。」
「会長のメルアドだけでいいんです。」











今日、未だに来ないこと。
ちょっと許してあげようかな、なんて。

今だけ自惚れるけど、それってあたしのことを考えてのことだよね。そうだよね。
だとしたら会長いいところあるじゃないですか。








「まぁ、頑張れよ。」
「へ?」
「このプリントの山。」









.........................
前言撤回
やっぱり、早く来やがれ。生徒会長様。






追加。
ちなみに会長はその日全く来なくて、理由は
忘れていたのこと。
でも、何事にも前向きに考えよう。
メール送ったら
1時間で返ってきたし、一言すまねぇと文字を綴っておられたし(本心かは分からない)
それに何より、宍戸先輩の言う通りだったし。
まぁ、これも
邪魔だったからプリントの中に突っ込んだだけだそうですが.........でも、自惚れさせてくださいね。











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はい、第3弾は宍戸サンです。なんか訳のわからないお話になりましたねぇ...(毎度おなじみ)
それに文章力がつくづくないし(これも毎度おなじみ)
だけど、結構この流れ的にはダイジなトコロ(?)かもしれないですね。
何て言うの.....自信がもちなおしたみたいな。
そんなことを言う見苦しい空丘をお許しください。

蛇足。生茶パンダは空丘が宍戸サンならつけてそうなんて勝手に思ったからです。(爆)
イメージ崩れたらスミマセン。本当にごめんなさい。
そして『和食が食べたい気分』と出てきたということなんですが、空丘の携帯も出てきました(笑)
一度やってみてください!!(え)

訳の分からないお話でしたが、ここまで読んでくださった方々。ありがとうございました!!
最近、ヒロインが空丘に似てきてるように思えて仕方がないです(笑)
こんなヒロインが主人公のお話ですが、次回も読んでくださると嬉しいです。
第4弾はあのお方です!!