15000
これが、今見ている中で一番小さい数字だ。...一番小さい数字、といっても万単位なんだよなあ。所持金がゼロに等しいあたしが買えるわけない。いや、でも欲しいんだよね。でも買えない。でも欲しい。ああ、エンドレスだよ、全く。買えないのを分かってて、欲しいわけだよ。...なんか自分が言ってる意味分からなくなってきた
ともかくやっぱ世の中お金がいるってことだよね、愛だけじゃ生きていけない。まだ10代なのにこんなことを悟ってしまうあたしって...と悲しくならずにはいられないが、でも事実だ。...やっぱバイトしようかな。今銀さんに面倒見てもらっている(でもちゃんと銀さんの仕事は手伝ってるよ)状況に不満はないけれど、やっぱりコレだけは欲しいし。...うーん、どうしたものか
「オイ」
っていうか、見れば見るほど欲しくなってくるなあ。喉から手が出るほど欲しいとはこういうことを言うんだね。ありえない話だけど、今ならあたし喉から手を出せる気がしてくるもん。...いや、嘘です。そんなことできたら貞子さんもビックリだよ。貞子さんを超えて、あたしホラーの女王になれるかもよ。...何か女王、って結構いい響きだよね
「おーい、聞いてますかィ.....だめだ、こりゃ。聞いてねーや」
あ、でもホラーと言えば....4、5年前に見たあのホラー映画。アレは恐かったなあ。だって、布団に入ろうとすると先客がいて、そのまま中に引きずり込まれるんだよ?それ見てから、しばらくの間布団をかけられなくなって、そのまま寝て風邪引いたこともあったっけ。...うわー、思い出したら何か恐くなってきた。今だっていきなり誰かの手がか
「オイ、聞いてんのか」
「キアアアアアア、貞子さん!貴方を超えられると思ってたあたしを許してくださいー!!」
...肩に乗っかったりしちゃってね
第六訓 渡る世間は案外狭かったりしなくもない
「なっ?!さ、貞子?」
「あーあ、土方さん。いけねーや、こりゃ死んだ方がいいんじゃないですかィ」
「何でそうなるんだよ!!」
「...はっ!」
ホラー映画のあのシーンを考えてたから、つい思わず奇声上げちゃったよ。しかも街中でとか、かなりヤバイんですけど!しかもちらりと横目で見た周囲は明らかにこっち見てるし。と、とにかく謝らないと!肩に手を置いただけでそんな奇声上げられるなんて思ってもみないよね
「す、すみません!いきなり失礼致しました!」
あたしはがばっと頭を下げて、とにかく謝った。一...二...三...でおそるおそる顔を上げて、相手の顔色を窺おうとしたあたしなんだけど...あれ?と固まってしまった。だってあたしの目の前にいるのは真撰組の隊服を着ている男3人。しかも...どっかで見たことあるんだけど!
「あれ?お前、どっかで見た顔だな」
そう言ってあたしを見下ろす黒髪の目つきの悪い男の人は明らか池田屋事件の時に真撰組を仕切ってた人だし
「...うーん、俺もどっかで見たような気がしやす」
そう言って手を口元に持っていき、首を傾げて考えている茶髪の男の人は明らかあたし達を警察にしょっぴいた人だし
「おう、ちゃんじゃないか。こんなところで会うなんて奇遇だな」
あたしにそう声かける男の人は明らかお妙ちゃんをストーカーしてた男だし!...つーか、この人真撰組だったの?!
「え...あ...あの、しししししし失礼します!」
できればもう真撰組に関わるのは勘弁なあたしはまた警察にしょっ引かれたらヤバイと咄嗟に思い、くるりと方向転換して家に帰ろうとした瞬間に、また肩をがしっと掴まれる。引きつった笑みを浮かべつつ、ゆっくり顔を動かして後ろを見ると、あたしの肩を掴んでいるのは茶髪の男の人だということが分かった。...ちょ、マジで恐いんですけど!
「...あの何かあたしに御用でも...?」
「思い出した。アンタ、池田屋の時銀髪の旦那と一緒にいた奴だろ?」
「ギクリ(心の声)」
「え、ちゃんがいたのか?」
「ああ」
バ レ た
あっさりバレちゃったよ。何かこう...もっと...いや、あーもう何でバレるかなあ!あたしってそんなにインパクトある顔してるの?そんなに覚えられやすい顔してるの?...それはもうどうでもいい。とにかく話を反らさなきゃ!池田屋の話されると...またしょっぴかれるよ
「どうもお久しぶりですー、ストーカーさん。顔の御怪我はどうですか?」
とりあえず面識のあるストーカー男に話を振ってみた。いや、怪我の状態だなんてストーカー男の顔を見たら一目瞭然なんだけど。...やっぱ銀さんに思いっきり殴られてたから、思いっきり腫れてる。すごく痛そうだ
「怪我はもう何ともないけど...いや、ストーカーさんって名前じゃないからね」
「あ、そういえば名前聞いてませんでしたね。お名前お聞きしてもよろしいですか?」
「ああ、近藤勲っつーんだが...改めてよろしくな」
「はあ...」
あたしはそこでストーカー男の名前を知らないことに気づく。確かにストーカーさんっていう名前ではないよね(そんな名前をつける親は親じゃない)と思ってあたしは何気なく聞くと、ストーカー男は近藤勲と名乗り、それからあたしに握手を求めるよう手を差し出してきたのであたしも手を差し出し、がしっと握手を交わす(効果音間違ってるような間違ってないような)...それにしても、何か近藤さんって人の良さそうな笑みを浮かべる人だなあ。こうして見てみれば、ストーカーだとは思えないのに
「近藤さん。コイツと知り合いですかィ?」
「ああ、まぁな。総悟、トシ、こちらはお妙さんの友人のちゃんだ。えーと、苗字は...」
「です。」
「へー...か」
「ええ...あの...何でしょうか」
...何か茶髪の人、めちゃくちゃあたしのことを見てくるんですけど何なんですかね。しかも何かカッコイイんですけど。外見だけ見たらめちゃくちゃあたしのタイプなんですけど。...いや、そんなことは激しくどうでもいい。とにかく一体、何なの?この人
「鞭とかで打たれても平気そうな面してんじゃねーか」
「ほぼ初対面の人に何言っちゃってんのー!この人!しかも、鞭って何ー!平気そうな面ってどういう意味!?」
「そのまんまの意味でィ」
「アンタ、それはそれで失礼でしょーがァァァ!!」
「アンタ、じゃねーよ。沖田総悟っていうんでさァ」
外見にときめいたあたしは本気でバカとしか言いようがない。いきなり鞭って何、もしかして...いや想像できる自分が嫌になってくるからあえて言わないでおくけど、それはともかく打たれても平気そうって何ですか。鞭とか痛そうじゃん。痛いもんはあたしだって痛いよ、平気じゃないよ。全く、最近の若者は...!!
「総悟、その辺にしとけ」
「へーい」
「で、そこのお前」
「は、はいィィ!!」
沖田総悟という人物を宥め、それからあたしの方を切れ長の鋭い目で見てくるのは黒髪の男の人。名前は分かんないけど(でも近藤さんが呼んだ名前からいくと、トシって人になる)...とにかく何か恐いんですけど...!何、何かした?あたし、何もしてないよ。もう警察はごめんだよ!(相当トラウマなんですよ、マジで)
「見るのは自由だが、そんなへばりついてると怪しまれるぞ」
「本当にすみませんでした」
何だ、別に悪いことをしてたわけじゃないのね。...でも、うん...黒髪の人に指摘された通りです。確かにあたしはショーウィンドウにへばりついて見てました。仰る通り、はたから見るとすごく怪しまれること間違いなしの態勢でした。...何だ、一見いかつい人だけどわざわざ教えてくれるあたりいい人じゃん
「今度から気をつけて普通に見ます...」
「ああ」
「それにしても...女の子がこんな店のショーウィンドウにへばりついて見てるのも珍しいな」
「きっと誰か斬りたい奴でもいるんでしょ」
「そうか。ちゃんの為なら仕方あるまい。俺が斬ってやろう」
「え、いや、そういうわけじゃないんです。断じて違うんです。決して違うんです」
近藤さんがチャキと鞘から剣を抜こうとしてたのを慌てて弁解してそれを止める。いや、別に斬りたい人がいるとかじゃなくてね。だって江戸に来てそんなに経ってないのにそこまで殺したいと思う人なんていないしね。...じゃあ、何であたしが剣を売る店の前にいるのかって?それは...
「...真剣ではなく木刀が欲しいなと思いまして...いや、その江戸は都会だし、何かと物騒でしょう?だから護身用にと思いまして。ですので、別にむかつく人がいるとかそういうわけじゃないんです」
「ほう」
「....でも、お金がないので見てることしかできないんですけども」
自分で言ってて悲しくなるこの事実。いや、でもこの前(第五訓にて)本当に思ったんだよ。こんなこというのもあれだけど弓矢って結構不便なことがあるんだよ。例えば、江戸なんかの街中で背負って歩いてたら結構目立つとかね。すごく人の視線を感じるわけだよ。あ、あと咄嗟の時対応できないし。けど、何かこれから色んなことに巻き込まれていきそうだなという嫌な予感がするから本当武器が欲しいんですよ。けど一般人は真剣を持つこと許されてないし、やっぱり木刀かなってあたしの中ではそう思ったんだよ。...え、何?お前、武術心得てるんじゃなかったっけって思ったって?
......それとこれとは話が別ですヨ
「木刀?お前はそんなもん持つより色気持った方がいいんじゃねーか?」
「仰る通りですけど、一言言わせてもらうなら黙れって感じですよねー。沖田さん」
...そりゃ、あたしも一応年頃の女ですから確かに木刀よりも色気を持った方がいいと思うけど...あたしに色気を求めんなって感じじゃん。自分で言ってて痛いんだけど、そう簡単に色気を持てるわけないんだよ。って、なに言わせてんだコラと思いながら微笑んだあたしを見て、沖田さんは冷めた目であたしを見下ろしてこう言った
「お前にさん付けされると何か気持ち悪いから総悟って呼んでくれィ」
「どういう理由ですか!しかも何!あたしがさん付けしたら気持ち悪いってどういうこと!?」
「悪いな、ちゃん。総悟のヤツ素直じゃねーからな。総悟なりに仲良くしてやってくれって言ってるんだ。歳も近いだろうしな」
「あたしはそこまでポジティブシンキングじゃないんでそう思えないんですけど」
「...何か話反れてねェか?」
あたしは気を遣ってさん付けで呼んだのに気持ち悪いって言われるなんて心外なんですけど。っていうか意味分かんない。ここまで人に殺意を抱いたの久しぶりだよ、マジでなんて思っていると、まあまあと近藤さんがあたしを宥めるようにフォローをしたが、生憎あたしはそこまでポジティブ思考じゃないのでいい様に捉えられない。仲良くする気皆無にしか感じられないよ
...って、黒髪の人の言うとおり。そうですね、木刀の話から違う方向いってますね
「まあ、そういうことなんで木刀も買えないし、これにて失礼させて頂きます」
あたしはコホンと咳を一つして、改めてサービススマイルを浮かべて一礼をし、爽やかにその場を去ろうとした。だってお金ないし木刀買えないし、別にこの人達とこのまま喋らなきゃいけないってわけじゃないから帰っても全然いいでしょう。神楽ちゃんと新八君もきっとあたしのこと待ってるだろうし(銀さんは単独で仕事だって言ってたからたぶんいない)さあ、くるりと方向転換をして家に帰ろう!
...と思ったんだけど、再びまた肩を掴まれた
「待ちなせェ」
「...何?まだあたしに用があるの?」
あたしの肩を掴んだのはまた総悟(さっきそう呼べって言ったし)だ。で、さっき年が近いということが分かったのであたしは敬語なしで問い返す。総悟が性質の悪そうににやりと口元を上げるのを見て、あたしは経験上この後何かめんどうなこと起こるだろうなということをすでに察していた。総悟は口を開く
「さっき木刀が欲しいと言ったよな」
「言ったけど、金がないとも言ったはずだけど?」
「今から俺と勝負しねーか?」
「はあ?」
「総悟。いきなり何言ってんだ?」
「本当ですよ、がつんって言っちゃってください。黒髪の人」
「土方だ。黒髪の人って何だこのヤロー」
「土方さん、お願いしますよ」
ほら、やっぱりめんどうなことが起こりそうになってるでしょ。っていうか、初対面の人にいきなり勝負申し込むのってどうかと思うんですけど、それはあたしが間違ってるんですかね?いや、間違ってない。だって黒髪の人もとい土方さんもいきなり何言ってんだって言ったもん。大体、勝負なんてやるわけないからね。あたしに何のメリットもないしただの疲れ損だし
「で、やるのかやらないのかどっちでィ」
「やるわけな」
「もしお前が勝ったら木刀をやりまさァ」
「...いこともない」
「どっちだよ」
「よーし、その勝負受けてやろーじゃないの!」
前言撤回!欲しいものはどんなに辛いことをしてでも手に入れたいものなのですよ!
CCCCC
「で、勝負の内容は?」
「これでィ」
場所は移動して真撰組が所有しているという道場。なかなか広いし綺麗だし、うちの道場に比べたら立派な道場だ。今あたしはそこで総悟と向かい合うようにして立っている。その間隔5、6mってとこかな。で、道場の入り口あたりに何か心配だからといって土方さんと(見かけによらず優しい)面白そうだからとの理由で近藤さんがいて、その後ろに真撰組の隊士達が何人かいる状況の中、あたしが総悟に勝負の内容を尋ねると、総悟はあたしの方に何か棒みたいなのを投げてきた。そして、あたしの足元に転がったのは...木刀だ。あたしはそれを拾う
「...木刀...」
あたしはそう呟いて、手に取った木刀を柄の方から先の方までそっと撫でる。...ああ、久しぶりのこの感触。やっぱり改めて木刀が欲しいと思うよ。それに懐かしいなあ、よくこれ持ってガキ大将を追っかけまわしてたなー。いやーあの頃は若かったとしみじみ思うね
って
ガン
「試合開始の合図の笛はー?!いつ試合始まったっていうの?!」
「俺の心の笛はさっき鳴ったぜィ」
「そんなの聞こえるかァァァ!!」
あたしが思い出に耽っているといきなり総悟があたしに向かって木刀を振りかざしてきたので、反射的にそれを木刀で受け止める。強い力で振りかざされた総悟の木刀をそれ以上の力を入れて押し返し、あたしが文句を言うと、かなり無茶苦茶なことを言いながら総悟はまたあたしに向かってくる。...いやいや、アンタの心の笛の音は残念ながら耳に届かないからね
「チッ、なかなかやるじゃねーか」
「そっちこそ!」
木刀がぶつかり合う音が道場に響く。っていうか、やはり真撰組とだけあって総悟は強い。っていうかスキがないし、あたしも仕掛けるんだけど難なくそれはかわされ、あたしのスキをつこうとしてくる。正直認めたくないが押されているのはあたしの方だ。それなのに余裕な顔してそんなこと言ってくるから少しカチンときて、あたしはトーンを上げて言い返したと同時に思いっきり総悟に向かって木刀を振り下ろす。しかし、それは余裕で総悟に受け止められた
「くあームカツク!」
「まだまだだねィ」
「何か聞いたことある台詞なんだけど!言ってる方は格好つくけど、言われてる方腹立つよ、マジで!」
「ぅおっと。おー怖ェ」
「白々しいっつーの。っていうか、何で笑ってんの?」
「の顔が面白すぎるんでさァ」
「殺す気でいくから覚悟しな」
あたしにしては大分やり合ってたため、そろそろ息が切れてきたけど、今の言葉であたしの心に火がついた。絶対コイツを倒して、木刀を手に入れてやると。本当手加減なしで殺すよ?言葉の文とかじゃなくてマジで。確かに今、疲れてきたあたしはヤバイ顔してるんだろうけど、一生懸命やってる人を笑うなんて神様仏様あらー様いえす様が許しても、あたしは許さないからね
「...っ!」
「はッ!!」
怒りの火がついたあたしの攻めの一振りが受け止められ、総悟にはじかれたその勢いの方向を力で捻じ曲げ木刀の描く軌道を変える。その時の総悟の表情にむかついたけど、ここではプライドを捨てて欲しいものを手に入れようという信念から、あたしはそのスキをつく
「......総悟のヤツ、わざとだな」
「いや、それ抜きでもあの娘...総悟相手に結構やるじゃねーか」
総悟の手から木刀は離れ、それは弧を描きながら床にカランと音を立てて落ちる。あたしはまず飛んでいった総悟の木刀を見やり、それから総悟の様子を窺うために視線をそちらに向けた。総悟はというとしらっとした顔をしながら「あーあ」と声を零しつつ、転がっている木刀を見ていたが、ふとあたしを見て軽く笑う
「お前の勝ちだな」
「...この試合はね。もちろん勝ったあたしにこの木刀くれるよね?」
「ああ、侍に二言はねーからな。それやりまさァ」
「やった!」
総悟の言葉を聞いて、あたしは大きくガッツポーズを作る。...やったよ、お母さんお父さん。あたしはやりましたよ。見事木刀を手に入れることができました...!うわー、めちゃくちゃ嬉しい。念願が叶った。お金なしでも手に入れられるものってあるんだね、なんて。いやいや、あたしは運が良かっただけだから、世の中を甘く見ちゃいけないと気を引き締めなおして、コホンと咳一つ。木刀も手に入ったとこだし、さて
「じゃー2試合目始めよーか」
「......は?何でィ、もう勝は」
「アンタ、手加減したでしょ。あたしを女だと思って」
あたしの言葉にきょとんとする総悟の言葉を遮って、あたしは試すように言い放つ。握る木刀の先を総悟の方に向けて。...そう、総悟はさっきわざとスキを作った。だからこそ、あたしが勝てただけ。手加減した理由は...たぶんあたしが女だからかな?それは分かんないけど。まあ、とにかく手加減して勝てても嬉しくないわけだ。木刀を手に入れることができたことはとても嬉しいけれども、いい気分がしないのがすぽーつまんの宿命なのですよ
「...確かに俺ァ、手加減したが別にてめーが女だからじゃねーよ」
「じゃあ、何?」
「内緒」
「可愛らしく言っても全然可愛くないんだよこんにゃろー」
内緒って何。手加減した理由が女だからじゃないならどういう理由っていうのよ。聞きたいことは色々あったが、とりあえずあたしは先ほど手に入れた木刀を構えて、前を見据えた。その先にいるのはあたしに矛先を向けている真剣な表情をした総悟だ。また勝手に総悟の心の中で笛が鳴ったのだろう、あたしを見る目は人間のものじゃない
例えるなら...そう、狼だ
ざわっとあたしの心が波立つのを感じる。この威圧感の濃い雰囲気の中に飲み込まれそうで、ごくりと唾を飲む。何、さっきと全然違うじゃないの。どっからこんなオーラが出てくるのさ。分かんない、けど確実に言えることもある。.....コイツ、今度はマジだ
まあ、それがどうしたっていうの。そうよ、あたし!...よっしゃ、かかって来なさいよ!別にアンタなんか怖くないから。叩きのめしてあげるわ
「...やっぱやめた」
「ってえええええ!さっきまでのオーラ何だったのォォォォ!!」
と、思ったんですけど拍子抜け。ちょっと待ってよ。この子、いきなりやめるとか言っちゃってるんですけど!あんなにギラギラした目をしておいてもう戦意喪失してるんですけど!いや、それよりもあたしの方が脱力しすぎて戦意喪失しちゃってるんですけど!
「お楽しみはまた今度に取っときまさァ」
だけど、何故か子供っぽく笑いながらそういう総悟を見たら何も言えなくなって、あたしは本当にもう戦意喪失しちゃったみたいだ。あたしも力なくははっと笑い返す
関わらないで置こうと思ったのに、どうやら真撰組とはまた後々関わることになりそうです
追加:万事屋に帰ると、銀さんが肩に怪我をしてました。病院にいってきたそうなのですが、何故にそんな怪我をと尋ねると、「お前も武士道護れよ」と諭されました。....オチのないまま終わります(オイ、コラ)
⇒07
銀さんと土方さんの喧嘩(?)後、屯所に帰ろうとする真撰組3人とヒロインが出会っちゃいましたってなお話。総悟君との絡みばかりでしたね(偏りすぎだ)また今後も真撰組と絡むと思います。何故ならヒロインの悪い予感は結構当たるから
トップページへ